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ニューヨークの田舎より mrsjones.exblog.jp

ニューヨークの田舎の景色、 出来事など。


by hayoko
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ジュリアン

長男の友達にジュリアンという男の子がいました。

愛嬌があって人懐っこくてかわいい子でした。

でも家庭があまり幸せではなかったので、時々寂しい表情を見せる子でした。

最初、うちに遊びに来ていきなり冷蔵庫を勝手に開けて、ドリンクを飲んだりしたので、あまり家庭でのしつけができてないんだな・・・と思いました。

それで私が気づいたことは、なるべくはっきり言うようにしたら、結構素直に言うことを聞くので、かわいく感じるようになりました。

ある時、ジュリアンが電話してきて、電話の向こうで大泣きしながら、私の長男(Isaac-アイザック)と話したいから今から来るというのです。

どうしたんだろう・・・と思ったら、大事に飼っていたペットのインコを、新しく飼い始めた犬が食べてしまったらしくて、目を真っ赤に泣きはらしてやってきました。

でもそんな悲しい出来事があった時に一番に電話して来て、私はなんだかとても愛おしく思いました。

時々、おやつに私の祖母から教わった「焼き団子」(・・とは私が勝手にそう呼んでいるもので、クレープを厚めにして少し甘くしたようなものなんですけどね)を焼いてあげたら、ジュリアンはそれがとっても気にいって、来るたびに「Can you make YAKIDANGO〜〜〜?」と言ってくれました。

また、私が作るオムレツがおいしい〜〜と言って、ある時電話してきて作り方を教えてくれと云うので、電話で細かく教えてあげたこともありました。

そのかわいいジュリアンが家庭の事情でミネソタ州に行くということになりました。

いよいよ明日出発という日、私たちが外出先から戻って来たら、電話にメッセージが残っていました。

ジュリアンからで、既に泣きじゃくりながら、

「Thank you for everything . . . . Isaac . . . . and Hayoko. I am leaving tomorrow morning. I wanted to say thank you . . . .」

もう大泣きしていて、私たちもそのメッセージを聞きながら泣いてしまいました。

そして、30分ほどして庭掃除をしていたら、ジュリアンが自転車でやって来ました。最後にもう一度会いたくて・・・と言って・・・

それで、また「焼き団子」なんぞ作ってあげてみんなで見送ったのです・・・

あれから、1年ほど経ちますが、今でも時々ミネソタから電話をくれます。

いつか立派な青年になって会いに来てくれるかな・・・
Commented by Kenji at 2006-07-23 06:11 x
じ〜ん、ときますね。
by hayoko | 2006-07-22 12:57 | 出来事一般 | Comments(1)